2013年1月19日土曜日

明けましておめでとうございます




                                Ruinas de Coba, Maya 2012






皆様、明けましておめでとうございます。

随分と時間が経ってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。



さて、年末から年明けに掛けて、私は3つの国を跨越して帰国しました。
もちろん、より安く日本に帰る為です。




まずは大晦日。午後過ぎまで働いた後、即効で着替えてそのまま空港まで直行。


1年の最終日が終わる、ぎりぎり前にロス・アンジェルスに到着したものの、年末のバタバタで疲れ果てていた為、友人宅でそのまま就寝。



翌日元旦は、友人カップルとダウンタウンのジャパンタウンに、日本のお正月を楽しみに行く。

さすがは人種の坩堝アメリカの大都市。ここは一体どこ?!というくらい、日本の風景が繰り広げられており、そこらで、餅つき大会や獅子舞や、阿波踊りや、折り紙教室が行われていたのに感激。



また、それを見物する人はというと、在住の日本人、日系、ハーフ、その彼らの家族である外国人、観光客等々、本当に様々。


でも、こうして日本の文化に興味を持ってもらえるのって、うれしいことだなぁと、まるで主催者にでもなったような気分を味わう。



もちろん、大好物の鯛焼きも、きなこ餅も、肉まんも、手に入るものはすべて平らげ、近くのお寺にお参りに行けば、気分は上々。もう、このまま日本には帰らなくてもいいくらいの気持ちになったものの、そこは、苦労して手に入れた激安チケットもあるわけで、翌日は再び空港に戻り、一路上海へ。



実は、シンガポール在住以来、華僑にはすっかり慣れっこになっていたが、中国大陸は今回が初めて。


シンガポールの華僑を初め、香港人、台湾人、マレーシア華僑、インドネシア華僑、タイ華僑、オーストラリア華僑にベリーズ華僑と、中華系と言われる人々には、これまでも、多く接してきたけれど、性格が決してよろしいとはいえないシンガポーリアンさえ、一攫千金を求めて出向いた中国大陸で、同じ中華民族に、こてんぱんにやられ、財産を全て失った末に舞い戻り、仕方なくタクシーの運転手になった、というような話は、在星中、一度や二度ならず聞いたことがあった。


なので、私の頭の中には、知らず知らずのうちに、「中国大陸人=極悪人」という図式が出来上がっており、行く前から、かなり興味津々、一体どんなところだろう、是非この目で確かめてみたい、という期待が沸き起こっていたのであった。


行きのトランジットは、夕方着の翌朝乗り換えだったので、街中まで行く時間もなく、空港に近ホテルに泊まったのだけど、最初から驚きであった。


まずは思ったより近代的で、日本に近いせいか、ファミリーマートが進出して、そこで日本のものが手に入るという便利さ。


それに比べて、人々の様相はというと、やけに懐かしい感じ。というのも、この時代にこの髪型か〜、とか、そういえば、昔こんな格好してた人いるよね、というような、自分が幼少の頃に見ていた、当時の大人の姿が、あちこちにいるわけです。


一言で言えばダサい、けれど、なんだか素朴さが滲み出ている彼らには、ちょっと親近感を覚えたりして。


実際、彼らに質問を投げかければ、愛想はあまりないにしても、きちんと答えてはくれるし、またその答えがメキシコとは違って、ちゃんと的を得ているのに、軽い衝撃を受けもした。


というのも、心のどこかで、「メキシコ>中国」ではないかと想像していたことが、全くの間違いで、 完全に「メキシコ<中国」だったことに、ショックを受けたのかもしれない。


・・がそうはいいつつも、やはり途上国。日本みたいに、すべてが出来上がっている訳でない。


3ツ星ホテルに到着して、最初にロビーで気がついたことは、“あれ?暖房が入ってない?!”ということ。


受付の、若い中国人スタッフは、赤いコートを着たまま、カウンターの向こうに並んで、“ニイハオ!”なんて笑顔で言っている。


こ、コート着たまま仕事ですか?!って感じだが、まぁそれはよいとしましょう。


寒いのは苦手なので、チェックインを済ませた後、速攻で上の階に上がり、エレベーターが開いた瞬間に、またしても硬直。


宿泊階の通路にも、暖房入ってないではないか!


まさか・・と不吉な予感を胸に、部屋の扉を開けてみると、予感的中。


極感の痺れそうな寒さが、部屋に張り詰めている。


速攻で、壁にカードを差し、最高温度の強風にて部屋を温めるも、気温が低いせいか、なかなか部屋が暖まらない。


仕方がないのでシャワーを浴びることにし、お湯を出すも、とても熱いとは言いがたい温水が、少量出るのみ。


心を決めて、頭は濡らさないようにシャワーを浴び、温水を浴びても全く体温が上がらないまま、鳥肌を立てつつ、体を拭き、フリースを着たままでベッドにもぐる。うぅ~っ、いつもの苦行系!


そしてその翌日、今度は暖房で、カラカラに乾いた部屋を出て、朝食を食べに、再び極寒のロビーの端のレストランに行ったところで、目を見開く。


朝食だというのに、お粥を初め、焼きそばだの茹でとうもろこしだの、ガッツリ系の食事が、これでもかと言わんばかりに並んでるではないか。


なかでも私の目を引いたのが揚げ団子。

これは、私の大好物で、中にはアンコが入っている。


朝からこういうものを食べるのもどうかと思うが、試しに食べてみると、これがなんとも美味しい。


結局、他のものはそこそこに、こればかり調子に乗って8つも食べてしまった。


正月以来、餅三昧でラッキー!


その後、2時間弱で到着した日本が、思った程、寒いものとは思えなかったのは、上海の気温に比べて若干暖かかったのもさながら、強力な中華料理のせいではなかったと、誰が言えよう?


こうして、私の年明けは、なかなかの幸運に恵まれ、日本滞在も短いながらに充実して、無事、戻って来たのであった。


さて最後に、帰りのトランジットを含め、私が観察した中国・上海の模様をメモします。



 [街角編]


    人々がやたらと元気。朝の7時、恐らくは氷点下にも拘わらず、人々はマフラーもせず、原付に3人乗りは当たり前。自転車組も寒空の中健在であった。


・ 日没後の街中は、かなり寒い。顔も凍りそうになり、しもやけになった手を掻きながら駆け込んだ店の、羊肉麺は極旨だった。

・ 街中で見掛けたアップルストア。もしやっ!?と思い、わざわざ中に入って、値段を確認してみたら、やっぱり全然安くなかった。アップル製品は、世界各国同じ値段らしい。

・ さすが個人主義の国。ピーク時に、原付同士が派手に衝突し、一方が転んでバイクが粉々に破損しても、止まって助ける者は誰一人いなかった。

・ マッサージの技術は、値段ばかり高い、アメリカ大陸のそれとは全く比べ物にならない。強い、ツボを得ている、そして安い。親指のDNAに、3000年の歴史が刻まれているのか!?

・ 焼き餃子は、日本の方が美味しい。

・ 「可口可楽(コカコーラ)」を街角で発見し、日本製、アメリカ製、地元メキシコ産と味比べをしようと、買ったまでは良かったが、うっかりとスーツケースに入れるのを忘れ、アメリカの税関で引っ掛かり、地団駄を踏んだ。

・ 街の人々は意外に親切。バックを担いだまま、適当にバスを乗り継ぎながら、観光していたら、色んな人が、入れ替わり立ち代わり、世話を焼いてくれたり、席を譲ってくれたりした。

・ カードで支払いをした後、意味もなく不安で、ちゃんと請求が来るのかどうか、落ちつかない。




[中国東方航空編]


   事前チェックインシステムがない為、2時間前に空港に到着した時は、すでに長打の列だった。

    LAからの便では、荷物が皆、やたらと多い。電子レンジや大型電気製品を運ぶ人多し。

    アナウンスで、「お年寄りと子供連れの方はお並び下さい。」といった瞬間、全員が並びだした。

    アナウンスはお年寄りと子供連れ、ファーストクラス、その他全員の3つの区切りしかない。

    機内は広くて清潔だった。

    スッチーは、意外にも小奇麗で親切。窓際で、狭くて嫌だと文句を言うアメリカ人らしき客は、他の席に変えてもらっていた。となりの白人は、何度も呼びつけては水をボトルこと頼んだり、飲み物も、一回に2つ頼むなどするも、嫌な顔一つせず、働き者であった。

    食事は3回。結構いける。量は多くないが、青梗菜のゆで物など美味しい。①ごはん&チキン照り焼き&青梗菜に豆のサラダ。チーズケーキ ②フィッシュライス、シーザーサラダ、フルーツ ③サンドイッチ

    飛行機の中でトイレに並んでいたら、後ろから子連れの親子がやってきて、当たり前のように私を押しのけ、その前に並んだ。

    飛行機の座席でストレッチをしていたら、私の膝置きに、後ろの人の足発見。むかついたが、実は私も足のやり場に困っていたので、前の人が中国人であることを確認した上で、同じように膝置きに足を置いた。

    長時間のフライトの後半、スクリーンにストレッチ体操の模様が流れると、皆、恥ずかしげもなく立ち上がって、一斉にポーズを取り出した。ラジオ体操並みに、大勢の人が同じポーズを取るその様子は、圧巻でさえあった。




皆様に取って、2013年が素晴らしい1年となりますように!





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